Lincoln Technology Solutions(LTS)のドローン・ディスプレイ・ソリューション


ドローンの性能を引き出す高性能ディスプレイ

近年、ドローンはインフラ点検、測量、農業、公共安全、映像制作、防衛など幅広い分野で利用されています。これらの用途では、飛行性能だけでなく、カメラ映像や飛行情報を表示するディスプレイの性能も重要な要素となります。

屋外では直射日光による画面の白飛び、高温・低温環境での動作、長時間運用による消費電力など、多くの課題があります。

Lincoln Technology Solutions(LTS)は、このような課題に対応する産業用ドローンディスプレイを開発・提供しています。米国を拠点とするエンジニアリングチームにより、ハンドヘルド型コントローラーから地上管制局(Ground Control Station:GCS)、車載システムまで幅広い用途に対応するディスプレイソリューションを提供しています。


最大5,300ニトの高輝度で屋外でも優れた視認性

一般的なノートPCやタブレットの画面輝度は300~500ニト程度ですが、LTSの高輝度LCDは最大5,300ニトに対応しています。直射日光下でも飛行映像や地図、テレメトリ情報、グリッド線などのオーバーレイ表示を確認しやすく、屋外での操作性向上に貢献します。

高輝度化だけでなく、

  • 反射防止(AR)コーティング

  • アンチグレア(AG)処理

  • 最適化された偏光板(Polarizer)

  • 高効率バックライト

  • 光学フィルムの最適化

などを組み合わせた光学設計により、反射を抑えながらコントラストを維持し、屋外でも高い視認性を実現しています。


用途に応じて選択できる3種類のディスプレイ技術

LTSでは、用途や要求仕様に応じてLCD、OLED、Mini-LEDの3種類をラインアップしています。

LCD

LCDシリーズは産業用途向けに設計されており、

  • 最大5,300ニト

  • 最大4K解像度

  • 最大10bitカラー

  • 110%以上のDCI-P3広色域(製品シリーズによる)

  • 1~32インチまでのサイズ展開

に対応しています。

LEDバックライトを採用しているため長寿命で、ドローンコントローラーや産業機器など長時間使用される用途に適しています。

OLED

OLEDは自発光方式のためバックライトが不要で、

  • 真の黒(True Black)

  • 最大15,000,000:1の高コントラスト

  • 薄型・軽量設計

  • 7~27インチのサイズ展開

  • 4K対応モデル

を特徴としています。

暗部の表現力に優れており、映像制作や夜間運用など、高画質が求められる用途に適しています。

Mini-LED(FALD)

Mini-LEDは、Full Array Local Dimming(FALD)技術により、バックライトを細かく制御します。

これにより、

  • HDR表示

  • 高コントラスト

  • 均一な輝度

  • 優れた黒表現

を実現しています。

さらに、Chip Scale Packaging(CSP)技術を組み合わせることで、従来方式と比較して最大75%の消費電力削減を実現しています。バッテリー駆動時間の延長が期待できるため、長時間飛行や測量などの用途にも適しています。


過酷な屋外環境に対応する堅牢設計

ドローンは屋外で使用されるため、ディスプレイにも高い耐環境性能が求められます。

LTSでは、

  • 動作温度:−30℃~+85℃

  • IK08耐衝撃性能

  • 5G耐振動試験

  • UV耐候試験

  • サーマルショック試験

  • 高湿度サイクル試験

などを実施し、厳しい環境下での使用を想定した設計となっています。

また、カバーガラスには耐傷性や耐衝撃性を考慮したレンズオプションも用意されています。


ドローン用途に求められる高画質・高精細表示

LTSでは4K表示や広色域表示にも対応しており、高精度な画像確認が求められる用途にも適しています。

例えば、

インフラ点検
では、4K表示と最大15,000,000:1の高コントラストにより、ひび割れや腐食などの微細な異常を確認しやすくなります。

農業
では、DCI-P3 97%の広色域と高輝度表示により、NDVI(正規化植生指数)の微妙な色変化や作物の状態を屋外でも確認しやすくなっています。

測量・マッピング
では、4K解像度により等高線や地形の細かな違いを把握しやすく、直射日光下でも5300ニトの高輝度表示によって視認性を維持します。

映像制作
では、DCI-P3 97%の色再現性と5ms以下の応答速度により、色確認やリアルタイム映像のモニタリングに対応しています。


システムへの組み込みにも対応

LTSはディスプレイパネルだけでなく、組み込み向けソリューションも提供しています。

対応サイズは1~32インチで、

  • MIPI

  • HDMI

  • LVDS

  • eDP

などのインターフェースに対応しています。

また、

  • PCAP静電容量式タッチパネル

  • 手袋対応タッチ

  • カスタムカバーガラス

  • ロゴ印刷

  • バックライトチューニング

  • 熱対策設計

など、OEM向けのカスタマイズにも対応しています。

さらに、System on Module(SOM)と組み合わせた統合ソリューションも提供しており、開発期間の短縮やシステム設計の効率化を支援しています。


主な用途

LTSのドローンディスプレイは、以下のような用途での利用を想定しています。

  • ドローンコントローラー

  • 地上管制局(GCS)

  • インフラ点検

  • 測量・マッピング

  • 精密農業

  • 公共安全

  • 映像制作

  • 防衛・軍事用途

特に公共安全や防衛用途では、煙・霧・逆光環境でも視認しやすい高輝度表示や、暗視装置(NVG)との互換表示などにも対応しています。


まとめ

LTSのドローン・ディスプレイ・ソリューションは、高輝度LCD、OLED、Mini-LED(FALD)を中心に、高い視認性、低消費電力、高画質、優れた耐環境性能を兼ね備えた産業用ディスプレイです。

最大5,300ニトの高輝度表示、最大75%の省電力化、最大15,000,000:1のコントラスト比、−30℃~+85℃の広い動作温度範囲など、屋外で使用されるドローン向けディスプレイに求められる性能を備えています。

また、1~32インチまでの豊富なサイズ展開や各種インターフェースへの対応、OEM向けカスタマイズにも対応しており、ハンドヘルドコントローラーから地上管制局まで、幅広いドローンシステムへの組み込みが可能です。

 

◇メーカーサイト

https://lincolntechsolutions.com/drone-display-solutions/